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日本郵船が航空貨物ビジネスで苦しんでいる。子会社の日本貨物航空(NCA)で整備記録の改ざんなど安全を揺るがす不祥事が発覚して1年余り。運航を再開したものの、旧式の大型機「ボーイング747-8F」は燃費や積載効率の面でコスト高になりがちで、赤字から抜け出せないでいる。米中貿易摩擦で航空貨物の先行きには暗雲が漂い、視界は晴れないままだ。
「すべての可能性はオープン」。NCAの将来について語るある郵船首脳の口ぶりからは、必ずしも事業の継続にこだわらないニュアンスすら伝わってくる。経営トップの長沢仁志社長も「海運とはまったく毛色の違う事業」と経営改革の難しさをこぼす。2020年3月期のNCAの経常赤字は130億円と期初予想の2倍強にふくらむ見通しで、グループ全体の足を引っ張っている。
米中摩擦の影響で半導体の製造装置やFA(工場自動化)関連の…
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