解放のイランタンカー、トルコへ針路か
米は原油輸送阻止の構え

イラン緊迫
2019/8/26 10:03
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【イスタンブール=木寺もも子】英領ジブラルタルで拿捕(だほ)され、8月中旬に解放されたイランのタンカーがトルコに向かっていることが分かった。ロイター通信が24日、船舶の航行データを基に報じた。米国はこのタンカーによるシリアへの原油輸送を阻止しようとする構えをみせており、行き先が注目されていた。

解放されたイランのタンカー(18日、ジブラルタル海峡)=ロイター

拘束されていたタンカー「アドリアン・ダリア」(グレース1から改名)はギリシャ南部のカラマタに向かっていたが、針路を変更して地中海に面するトルコ南部のメルシン港を目指し、31日にも到着するもようだ。ギリシャ当局はタンカーの受け入れに否定的な考えを表明していた。トルコの対応は明らかになっていない。

英領ジブラルタルは7月4日、欧州連合(EU)の制裁対象であるシリアへの原油輸送の疑いでタンカーを拘束した。イランが目的地をシリアにしないと明言したことで8月15日になって解放を決めた。米国による差し押さえ要求にも応じなかったため、タンカーはその後出航し、地中海を航行している。

米国のポンペオ国務長官は20日、タンカーを支援したり停泊を認めたりすれば「皆、米国の制裁を受けるリスクがある」などと発言した。テロ組織とみなすイランの革命防衛隊に資金が渡らないようにするため、タンカーが積んでいるとみられる200万バレルの原油輸送を阻止する構えをみせていた。

イラン外務省はタンカーについて、米国が再び拿捕を試みれば「重大な結果」を招くと警告している。

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