2019年9月20日(金)

ジョンソン氏、EU大統領と初会談 離脱で強気崩さず

英EU離脱
G7首脳会議
ヨーロッパ
2019/8/25 23:11
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【ビアリッツ(フランス南西部)=篠崎健太】英国のジョンソン首相は25日、欧州連合(EU)のトゥスク大統領と初めて会談し、現行の期限の10月末にEUから離脱する方針を伝えた。メイ前政権とまとめた離脱協定案の修正を直接求めたとみられる。「合意なき離脱」も視野に強気を崩さないジョンソン氏に対し、EU側は再協議を拒む立場を貫いており、歩み寄れるかは不透明だ。

会談はフランス・ビアリッツでの主要7カ国首脳会議(G7サミット)の合間に行われた。首脳として初の対面は笑顔で始まったが、離脱を巡る立場の溝は深い。EU関係者によると、今回の会談で意味のある進展は無かったという。両者は9月の国連総会に合わせてニューヨークで再度会談することで一致した。

英国のEU離脱は、地続きのアイルランドとの国境問題で紛糾し続けている。モノの円滑な往来維持とEU離脱を両立させる妙案が見つかるまで、関税同盟などEUのルールにとどまるとした「安全策(バックストップ)」に、英議会の強硬派議員は強く反発。筆頭格のジョンソン氏は首相就任前から、安全策の削除に固執してきた。

ジョンソン氏はサミット直前の21~22日にメルケル独首相、マクロン仏大統領とそれぞれ会談し、英国が30日以内に国境問題の解決策を示すことで折り合った。EU側は離脱案の修正に応じない構え。英国による「全加盟国が受け入れられる現実的な提案」(トゥスク氏)を求めており、今回の会談でも代替案の提示を待つ意向を伝えた。

「『ミスター・ノーディール』として首相が歴史に名を刻まぬよう望む」。トゥスク氏は24日の記者会見でこう述べ、英国が合意なき離脱に突き進むのをけん制した。G7サミットへの道中でこれを聞いたジョンソン氏は記者団に「トゥスク氏こそ、ミスター・ノーディールになりたくないなら離脱案を見直すべきだ」とすかさず反応した。互いに譲歩を押しつけ合う状況になっている。

ジョンソン氏は表向き、合意のある離脱をめざすと訴えている。ただ25日の英BBCとのインタビューでは、実現の可能性について「きわどい」と表現した。残り2カ月余りに迫る離脱の行方はなお予断を許さない。

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