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韓国軍、竹島で「領土防衛訓練」 日本は中止求める

日韓軍事協定破棄に続き日本に圧力

(更新)

【ソウル=鈴木壮太郎】韓国海軍は25日、島根県竹島(韓国名・独島)の周辺海域で、同島の防衛を想定した定例の軍事訓練を開始した。26日まで実施する。22日に日本と韓国の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたのに続く安全保障上の措置で、韓国に対する輸出管理強化に乗り出した日本への反発の意味合いが色濃い。日本は訓練に抗議し中止を求めた。

韓国海軍によると、今回の訓練には初めてイージス艦を投入した。海軍の兵士がヘリコプターで竹島に上陸する訓練も実施した。訓練規模は例年の2倍という。

外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は25日、在日韓国大使館の金敬翰(キム・ギョンハン)次席公使に電話で抗議し、訓練中止を求めた。菅義偉官房長官は同日、都内で記者団に「竹島がわが国固有の領土であることに照らして受け入れられない」と述べた。

韓国は竹島の防衛訓練を毎年2回実施している。昨年は6月と12月に実施した。日韓関係の悪化を受け、韓国政府は今回の訓練をいつ、どれだけの規模で実施するか見極めてきた。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は日本の植民地支配からの解放を記念する8月15日の光復節の演説で対日批判を抑制。安全保障上の輸出管理で優遇措置を取っている対象国から韓国を除外する政令の撤回を促すメッセージを送った。だが日本が特段の反応を示さなかったことに大統領府の対日強硬派が強く反発。22日には日本と米国の反対を押し切ってGSOMIAの破棄を決めた。

これに続く安全保障上の措置に踏み切ったのは、国内の対日強硬論を意識した動きとみられる。日本政府による韓国の優遇対象国からの除外は28日に施行される。韓国は日本圧迫の水位をさらに高め、日本に撤回を迫る狙いとみられるが、日本が応じる可能性は薄く日韓関係のさらなる悪化は避けられない。

今回、訓練の名称から「独島」の地名を外した。海軍は「独島をはじめとする東海(日本海)防衛の意志を確固たるものにするため、訓練の名称を東海領土防衛訓練と命名した」と説明している。

韓国が実効支配する竹島近くの空域を巡っては7月23日、ロシアの軍用機が韓国の防空識別区域に侵入。韓国軍は戦闘機を出撃させ、ロシアの軍用機に警告射撃した。同日は中国の軍用機もロシア機とともに、韓国の防空識別区域に侵入した。名称を竹島に限定しなかったのは、より広域の訓練実施で、中ロもけん制する狙いもある可能性がある。

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