南米4カ国、ノルウェーなどとFTAで合意

2019/8/24 12:30
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジルやアルゼンチンなど南米4カ国で構成する南米南部共同市場(メルコスル)は23日、ノルウェーなどが加盟する欧州自由貿易連合(EFTA)との自由貿易協定(FTA)交渉で合意したと発表した。6月の欧州連合(EU)との合意に続き、欧州との自由貿易網を拡大することとなる。南米側は自由貿易網の拡大を続けるが、今後も順調に進むかは不透明な部分もある。

ブラジルのボルソナロ大統領(左)とアルゼンチンのマクリ大統領はFTA網の拡大を進めていた(6月、ブエノスアイレス)

ブラジルのボルソナロ大統領が23日、ツイッターに「メルコスルとEFTAとの自由貿易で合意した」と明らかにした。アルゼンチンのフォリー外相も「合意はアルゼンチンの輸出を加速させ、経済統合に貢献する」と歓迎するコメントを出した。

メルコスルはブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの4カ国で構成する関税同盟。EFTAにはノルウェー、スイス、リヒテンシュタイン、アイスランドが加盟しており、これまで関税引き下げなどの交渉を続けていた。

メルコスルは保護主義から開放経済への転換を目指し、自由貿易網の拡充を進めてきた。現在、カナダやシンガポール、韓国との交渉を進めているほか、日本にも近く交渉を持ちかける計画だ。

今回の合意は新たな成果となったが、足元では不安要素も浮上している。フランスのマクロン大統領は23日、アマゾン熱帯雨林で発生している森林火災を受け、ボルソナロ氏が環境保護に取り組んでいないとして、EUとメルコスルとのFTAに反対する意向を表明した。10月にはアルゼンチンで大統領選が控えており、自由貿易に反対する野党の左派系の候補が大きくリードしている。

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