2019年9月23日(月)

地震地図、色覚障害に配慮 危険度見やすく

2019/8/23 18:32
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日本列島内の地震危険度を色で示す「全国地震動予測地図」を、全国で300万人以上といわれる色覚障害の人にも分かりやすく作り直すことを、発行する政府の地震調査研究推進本部が23日までに決めた。災害発生後の情報については気象庁が同様の取り組みを始めているが、地震本部は防災に関連する情報で「色のバリアフリー化」を順次進める方針。

現在の地震動予測地図(左上)が色覚障害者にどう見えるかのイメージ(右上)。新しい配色で示したもの(下段左)では危険度が見分けやすくなる(下段右)。文科省による図を基に色覚障害に詳しい浅田一憲氏が開発した「色のシミュレータ」で作製=共同

現在の地震動予測地図(左上)が色覚障害者にどう見えるかのイメージ(右上)。新しい配色で示したもの(下段左)では危険度が見分けやすくなる(下段右)。文科省による図を基に色覚障害に詳しい浅田一憲氏が開発した「色のシミュレータ」で作製=共同

地震本部は色覚障害者が見分けにくい緑と赤の混在を避けるため「緑色」の使用をやめ、見分けやすい9色のうちから選んで使う。

予測地図は国や自治体の防災計画の基本になっており、市民が手にする資料などにもこうした色使いが広まることになる。地震に限らず台風や火山噴火などの自然災害全般にも適用すべきだとの声も出ている。

最高の危険度は赤紫、最低は薄い灰色で示す。緑や黒は用いない。陸や海は白や水色などを使う。例えば赤と赤紫を混ぜたような色があると紛らわしくなるため、色が連続的に変化するグラデーションはできるだけ使わないという。

誰でも識別しやすい色使いの普及を進めるNPO法人、カラーユニバーサルデザイン機構(東京)の伊賀公一副理事長は「パソコンの画面や紙の違いでも色の見え方は変わる。当事者の意見を聞いて調整してほしい」と歓迎する。

地震本部は、防災情報を出している他の政府機関の色使いも参考にする。大地震の際に気象庁が出している震度情報のホームページ上での色分けは、最も強い震度7を赤紫とするなど9色を採用。色のバリアフリーに配慮し、赤と緑の混在を避けている。

地震本部の地図などは赤や黄色を多用する傾向があるものの、危険度の示し方は図によって微妙に異なる。このため色使いのルールを統一し、バリアフリー化と分かりやすさを追求する考えだ。〔共同〕

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