パーソルHD、「an」終了はリクルートへの挑戦状
証券部 五十嵐沙織
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パーソルホールディングスはアルバイト求人情報サービス「an」を11月に終了する。老舗の情報誌をルーツに持ち、パーソルHD幹部の思い入れも強いブランドの撤退に踏み切ったのは、好調が続く転職支援サービス「doda(デューダ)」の成長を加速するため。目指すのは転職市場での「リクルート越え」だ。
「泣きそうな気持ち」。パーソルHDの関喜代司・最高財務責任者(CFO)はanの終了に無念さを隠さない。anは1967年に当時の学生援護会(後にインテリジェンスと合併)が創刊した「日刊アルバイトニュース」が前身。その後の業界再編を経てパーソルHDの傘下に入った。関CFOも学生時代には紙媒体の「an」でアルバイトを探した経験を持つ。社内にはanの事業に30年以上携わった社員がおり、終了に反対する幹部もいたという。
「かつての学生」には抜群の知名度を誇るanだが、平成の終わりにかけては苦...
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