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メールドグラース5連勝、「実りの秋」へ高まる期待

連日、猛暑が続くなか行われている夏競馬。G1馬などの強豪はこの期間を休養に充てることが多い。例年、夏の重賞では、秋以降にG1戦線での活躍が期待できる有望株が現れるかに注目が集まる。この夏の重賞勝ち馬からも楽しみな馬が出てきた。4日の小倉記念(G3、芝2000メートル)を勝ったメールドグラース(牡4、栗東・清水久詞厩舎)である。

4連勝で臨んだ小倉記念はスタートで遅れて後方からの競馬となったものの、馬群の最外から楽に差し切った。57.5キロという最も重いハンディを背負ったうえに、先行馬に有利な、遅めのペースとなったことを考えると強いレース内容だった。

対応力が高く、海外でも力を発揮しそうだ(JRA提供)

清水調教師が「デビュー前から稽古も動いていたので楽しみにしていた馬」というように、能力は高く評価されていた同馬だが、3歳だった2018年は勝ちきれない競馬が続いた。集中力に欠ける面があり、自身の能力を出し切れず、8戦して2勝という成績に終わった。

4歳になって、馬の気性が成長し、「真面目さが出てきた」と清水調教師。小倉記念に騎乗した騎手の川田将雅は「自分の能力の出し方を覚えつつ、全力で競馬をすることによって筋肉もより(多く)付いてきた」と、メンタルの成長が肉体の成長にもつながったと指摘する。清水調教師も「馬体にボリューム感が出てきた」と目を細める。実際、19年に入ってからは負け無しの5連勝と、メールドグラースの充実ぶりは光る。

ここ3戦は重賞での勝利だったが、すべてタイプの違うコースだった点も特筆すべき要素だろう。3戦前の新潟大賞典(G3、芝2000メートル)は最後の直線が長い新潟の外回りコースだった。直線の長いコースではスローペースの瞬発力勝負になることが多く、このレースも最後の600メートルは33秒7と速いタイムを記録した。それでも中位からしっかりとした末脚を使って抜け出してきた。

2戦前の鳴尾記念(同)はゴール前に急な坂のある阪神でのレース。逃げ馬が2着に粘る先行馬有利の展開で、後方3番手から追い上げてきた内容からは地力の高さを感じさせた。

そして今回の小倉は平たんで最後の直線が短いコースである。5戦前には京都でも勝っており、5連勝中は4つの違う競馬場で勝利を挙げたことになる。コースによって得手不得手がある馬も多いが、メールドグラースには、どのコースでも力を出せる対応力がある。

秋にはオーストラリアのGIに挑戦する。今の充実度と対応力があれば、海外でも力を発揮しそうだ。

(関根慶太郎)

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