エイベックス、中国音楽配信サービスに3万曲提供

2019/8/23 11:00
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音楽大手のエイベックスは中国で音楽配信事業を強化する。中国通信大手の中国移動(チャイナモバイル)傘下の音楽配信会社「Migu Music(ミグミュージック)」と組み、3万曲の楽曲を中国で配信する。日本でも音楽配信市場は成長しているが、音楽ソフトの4分の1程度とまだ小さい。中国でミグミュージックが抱える5億人の利用者を取り込み、新たな収益の柱にしたい考えだ。

ミグミュージックとライセンス契約を結び、8月末から同社の配信サービスで、J-POPを中心に3万曲の楽曲と3千曲の音楽ビデオを提供する。親会社の中国移動が抱える9億人のユーザー向けにも着信音3万曲を提供する。

エイベックスの2019年3月期の音楽配信の売上高は、前年同期比0.1%増の115億円と伸び悩む。18年の国内の音楽配信市場は前年比13%増の644億円。5年連続で伸びているが、同2403億円のCDなど音楽ソフトの4分の1程度にとどまる。

少子高齢化が進む日本に対し、中国は魅力的な市場だ。中国の調査会社iResearchによると、18年の音楽配信の市場規模は前年比60%増の76億元(約1140億円)で、23年には425億元を見込む。J-POPを中心とした日本のアーティストは中国でも人気が高い。15年ごろからアーティストに利益が還元されない不正な配信サービスへの取り締まりが進みつつあり、正規サービスにとっては追い風だ。

エイベックスは16年に中国の音楽配信市場に参入した。中国ポータルサイト大手の網易(ネットイース)傘下の配信会社と提携。18年には北京字節跳動科技(バイトダンス)と組み、同社の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に楽曲を提供する。

エイベックスは今後、次世代通信規格「5G」時代を見据え、ミグミュージックと共同で音楽ライブの360度映像を同時配信する取り組みなどを進めたい考えだ。

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