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山九が氷河期世代を採用 未経験者、研修で育てる

総合物流の山九は22日、「就職氷河期世代」の30代半ばから40代半ばの人たちに限定した中途採用を9月1日から始めると発表した。2022年までに計300人の採用枠を設ける。これまで中途採用は経験者に限られていたが未経験者にも門戸を開く。倉庫での通関業務やプラント点検などに必要な技能を学ぶ研修を自社で用意し、新たな担い手に育てる。

山九は物流のほかにプラントの設計や点検を手がけ、千葉県と福岡県に技術者の育成施設を設けている。今回、未経験者を採用した場合、溶接やクレーン操作など基本技術を数カ月間の座学と実技で学んでもらう。通関やプラントの配管に必要な国家資格取得に向けた講座も用意。資格取得にかかる費用は山九が全額負担する。

「正規雇用に恵まれなかった人を積極募集」。ハローワークの求人票にはそんな文言を記載する。1993年から2004年ごろに高校や大学を卒業した世代は深刻な不況で就職難に直面した。その結果、今も無職や非正規で働く人の割合が高い。採用難に苦しむ中、育成コストを考慮しても、氷河期世代の正社員採用は中長期的な人材確保になるとみる。

人手不足を背景に幅広い業種からの引き合いが強い人材業界でも積極採用の動きは広がりそうだ。エンジニア派遣のトラスト・テックや製造業派遣の日総工産も氷河期世代に絞った正社員採用を検討している。

政府は6月に閣議決定した経済財政運営の基本方針(骨太の方針)で就職氷河期世代の支援に力を入れる方針を打ち出した。企業にも採用を促し、正規雇用を3年で30万人増やす目標を掲げる。

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