若者自殺、夏休み明け最多 学校再開で精神的負担か
政府がまとめた2015年の自殺対策白書によると、過去約40年間を集計した18歳以下の日別の自殺者は、学校が夏休み明けとなる9月1日が最多で、131人だった。文部科学省は「学校再開が精神的な負担になっている可能性がある」(幹部)とし、教育現場に対策を促している。
自殺対策白書によると、日別自殺者数は8月前半が30~40人程度で推移しているが、8月後半になるにつれて増加。8月31日には92人となり、131人の9月1日がピークとなった後、減少傾向になる。春休みやゴールデンウイークといった長期休暇の後も自殺が増える傾向がみられた。
民間の相談窓口も夏休み明けに向けて対応を強化している。普段から18歳以下の若者の相談を受け付けているチャイルドラインは8月22日から9月4日まで電話相談(電話0120・997・777)の対応時間を通常より4時間長い午後2時から午後11時までに延長する。〔共同〕