2019年9月16日(月)

悩み抱える子「生きて」 いじめ被害者の展示会

2019/8/22 11:30
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子どもの自殺が増える夏休み明けを前に、いじめを苦に亡くなった子どもの言葉や遺族の思いを伝える展示会が東京都人権プラザ(東京・港)で開かれている。3年前のこの時期に娘を亡くした遺族も協力し、悩みを抱える全国の子どもに「あなたが生きているだけで価値があると思っている人が必ずそばにいる」と呼び掛けた。展示会は31日まで。

いじめを苦に亡くなった子どもの言葉や遺族の思いを伝える展示会(21日、東京都港区)=共同

21日から始まった展示会では、子どもたちの顔写真とともに、小学校の卒業文集に載せた文章や、亡くなる直前に残した言葉が飾られた。「やさしい心が一番大切」「いつもの生活が幸せ」――。悩みを抱えながらも前を向こうとしていた様子がうかがえる一方、いじめ被害の苦しさを訴える内容もあった。

21日はトークイベントも催され、2学期の始業式翌日だった2016年8月25日に亡くなった青森市立中2年の葛西りまさん(当時13)の父、剛さん(41)が参加。夏休み中のりまさんは友人や姉と出かけ、笑顔で過ごしていたというが、「自宅で『このまま夏休みが終わらなければいいのに』と話したことがある。気付けなかったが、SOSだったのかもしれない」と振り返った。

そのうえで、剛さんは「娘の遺書に生きる価値がないという表現があったが、この世に生きてはいけない人はいないと言葉をかけたかった」と胸の内を語った。

教育評論家の尾木直樹さんも講演し「大人の自殺は減っているが、若者の自殺は増えている。家庭の問題ではなく社会の責任だ」と強調した。〔共同〕

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