中国BYD、15%増収 1~6月 通期は減速も

アジアBiz
2019/8/21 22:13
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【広州=川上尚志】中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)が21日発表した2019年1~6月期決算は、売上高が前年同期比15%増の621億元(約9400億円)だった。5割強を占める自動車関連事業でEVの販売が好調だった。ただ足元は中国政府の補助金減額の影響で失速しており、19年通期の業績は下振れしそうだ。

BYDの電気自動車(EV)の販売は足元、失速している(広東省広州市の展示会場)

純利益は約3倍の14億元だった。前年同期に計上した投資評価損失が無くなったことが寄与した。BYDの1~6月のEVとプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数は約14万6千台で、前年同期比9割強伸びた。同分野の市場シェアも2019年6月末は約24%(18年6月末は約20%)まで上昇した。

ただ7月以降の販売は苦戦している。中国政府は多額の補助金を投じEV産業を育成してきたが、6月下旬から補助金を最大約5割減額した。中国全体のEVやPHVなど「新エネルギー車」の7月の販売台数は前年同月比約5%減と「数年ぶりのマイナス」(中国メディア)に転落した。BYDの販売台数(EVとPHV、ガソリン車の合計)も17%減だった。

こうした状況を受けBYDは21日、19年1~9月期の純利益が前年同期比で2~15%増の15億~17億元程度にとどまる見込みだと公表した。「自動車の需要の落ち込みや補助金の減少で販売が鈍化する」という。今後はEVの新車種を相次ぎ投入して販売を底上げする狙いだが、厳しい経営環境が続きそうだ。

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