尾崎・高知知事が4選不出馬 次期衆院選に立候補意欲

2019/8/22 6:33
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高知県の尾崎正直知事(51)は21日、3期目の任期満了に伴い11月7日告示、同24日投開票の知事選に出馬しないと表明した。同時に次期衆議院議員選挙で高知2区から立候補を目指す意向を示した。3期12年、地場産業の競争力を強化し地域経済が活性化するなど県勢浮揚に手応えを得たことや、多選批判を踏まえて4選不出馬を決めた。

11月の知事選に出馬しないと表明した尾崎正直知事(21日、高知県庁)

11月の知事選に出馬しないと表明した尾崎正直知事(21日、高知県庁)

尾崎知事は後継候補として、7月まで大阪府の副知事を務めた高知県四万十市出身の総務省総括審議官、浜田省司氏(56)を挙げた。尾崎氏は同じ土佐高校出身の浜田氏について「尾崎県政の継承に理解を示し、出馬に前向きな姿勢を示している」と述べた。自身は12月6日の任期を全うする考えを示した。

高知市出身の尾崎氏は2007年の知事選で初当選し、2期目となる11年、3期目の15年は無投票で当選した。記者会見などで下を向かずに話す姿勢などは19年1月まで副会長をつとめた全国知事会でも定評があり、県民の間でも人気が高い。

尾崎氏は会見で、「3期12年の間に農産物をはじめとする県産品を県外で売り込み地場産業の体力をつけたり中山間地域を振興したりした産業振興計画で一定の成果が出た」と強調した。

県の調査でも同計画後、県民所得が増加し1人当たりの県内総生産も伸びるなど各種経済指標が上昇傾向に転じている。「県勢浮揚が確実なものになった」のが国政への転出挑戦を後押ししたと話した。南海トラフ地震対策の取り組みが県民から支持されたことも付け加えた。

知事の任期についても「今まで県議会で長くて3期12年までと答弁してきた。4選は多選にあたり県政にとって好ましくない」と答えた。

国政で何がしたいかと問われると、「これまで培った行政経験を生かし地方重視の国づくりを目指したい」と抱負を述べた。具体的には全国知事会の社会保障常任委員長のキャリアを生かし、人口減が加速する地方で社会保障を充実させる政策を進めるとした。県知事の職責でも可能ではと水を向けられると「国政をより地方重視にさせるのが大事」と反論した。

尾崎氏は今後、両親の出身地である県西部の衆院高知2区での立候補を目指す。自民党の公認候補としての出馬が目標。すでに自民高知県連に支援を要請したが、「公認がかなわなかったとしても無所属で出馬する」という。

同日の会見を受け高知県幹部の反応は様々。「公共事業に頼らず自助努力で経済を活性化しようとした手腕は評価できる。続投してほしかった」とある幹部は残念がる。別の幹部は「体育会系の人。トップダウンでハードルの高いタスクをいつも要求され、正直きつかった」とこぼした。

(保田井建)

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