2019年9月15日(日)

草津温泉に宿泊施設が続々 景観整備で若者が増加

住建・不動産
2019/8/21 19:03
保存
共有
印刷
その他

群馬県の草津温泉で新たな宿泊施設の建設が相次いでいる。共立メンテナンスは2020年の完成を目指してホテルを建設中。地元の老舗旅館も新館を開業した。温泉の中心「湯畑」周辺の景観を草津町が整備し、若い人を中心に温泉客が増えているためだ。不動産大手が廃業したホテルを取得する動きもある。

共立メンテナンスが建設中のラビスタ草津ヒルズ(8日、群馬県草津町)

入り込み客数は増加基調にある(温泉客でにぎわう草津温泉の湯畑周辺)

「ドーミーイン」などのブランドでホテルを運営する共立メンテナンスは、湯畑から徒歩で約10分の草津グランドホテル跡地に「ラビスタ草津ヒルズ」を18年から建設している。建物は鉄筋コンクリート造りで地上5階地下1階(延べ床面積約6000平方メートル)建て、客室数は70前後。20年6月の完成予定だ。

地元で旅館を運営する金みどり(群馬県草津町)は11日、共同浴場「地蔵の湯」の近くに計7部屋の新館「炯(けい)」を開業した。レストランに力を入れており、料金は1人5万円からと高めに設定した。40~50代の利用を見込む。

また、炯の近くでは素泊まり専用のホテル「源泉一乃湯」が10日にオープンした。手掛けたのは旅館運営の奈良屋(草津町)。同グループとしては4番目の施設になる。館内にはバーを設けるなど、海外からの宿泊者もターゲットに入れた。

新たな宿泊施設が相次ぐのは、草津温泉への入り込み客数が増加傾向にあるためだ。草津町が数年かけて湯畑や周辺インフラを再整備。電柱の地中化などで景観を改善した結果、SNS(交流サイト)で評判を呼ぶなどして若い年代層を中心に温泉客が増えた。

草津町への入り込み客数は11年度から増加傾向に転じ、17年度は過去最高の320万人超を記録した。18年は草津白根山の本白根山が噴火した影響で一時、客足が遠のいたものの、同年12月から月次ベースで前年比プラスに転じている。

共立メンテナンスは既に草津温泉で2つの旅館を保有し、運営は好調だという。「地元自治体の努力で今後も安定的に温泉客が増加しそう」(コーポレートコミュニケーション部)と見ており、ホテル新設の判断を後押ししたようだ。

温泉客の増加を受けて大手企業が不動産を取得する動きもある。東急不動産は旧草津ハイランドホテルの敷地を取得し、残っていた建物の解体工事に着手した。湯畑から車で約5分の場所だ。今後の計画について、同社の広報室は現段階で未定としているが、地元ではホテルを建設するとの見方もある。

一方、草津温泉の宿泊客に占める外国人の割合はまだ数パーセント。拡大する余地があることから、今後も客足が伸びると期待する向きは多い。地元ではホテル関連の企業進出が続く可能性もありそうだ。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。