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バイエル、米社に動物薬事業を8000億円で売却

【フランクフルト=深尾幸生】医薬・農薬大手の独バイエルは20日、米エランコ・アニマルヘルスに動物薬などのアニマルヘルス事業を総額76億ドル(約8千億円)で売却すると発表した。エランコは同分野で2位に浮上する。バイエルは2018年6月に種子大手の米モンサントの買収を完了。医療用医薬品と農業関連に集中するためアニマルヘルス事業から撤退する方針を打ち出していた。

20年半ばの売却完了を目指す。バイエルは現金53億ドルと、23億ドル分のエランコ株を受け取る。バイエルはエランコ株を長期的には手放す意向を示している。

エランコは医薬大手の米イーライ・リリーから分離・独立して株式公開した。18年の売上高は31億ドルで業界4位。18億ドルだったバイエルの同事業が加わると、独ベーリンガーインゲルハイムを上回り、首位の米ゾエティスに近づく。

家畜やペット用医薬品などのアニマルヘルス業界ではM&A(合併・買収)が相次ぐ。16年にはベーリンガーが仏サノフィから事業を買収していた。アニマルヘルスの世界市場は拡大が続くと見込まれている。

バイエルは消費者向けヘルスケア事業の縮小も進めている。買収したモンサントの農薬事業で巨額の賠償金が発生する恐れがある訴訟を抱える。株価が低迷するなか集中と選択を進め、市場の評価を取り戻す狙いだ。

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