「一律」教育のみでは勝てず 外に出るトヨタマン
トヨタの未来 第9部 「瀬戸際の人づくり」(下)

2019/8/21 6:30
情報元
日本経済新聞 電子版
保存
共有
その他

トヨタのカタ」(マイク・ローザー)、「トヨタ経営大全1人材開発」(ジェフリー・K・ライカー)、「トヨタ式人づくり改善塾」(松井順一)、「トヨタ式ホワイトカラーの業務改善」(石橋博史)――。

アマゾン・ドット・コムで題名に「トヨタ」が入り、人材育成やノウハウ関連の書籍を検索すると、100冊を超える。代表的なトヨタ生産方式だけでなく、問題点や解決方法を1枚にまとめる「A3文化」、問題の真因を突き詰める「なぜなぜ5回」なども注目されてきた。だが本丸のトヨタでは「これまでの一律教育だけでは勝てない」と軌道修正が始まっている。

【前回記事】CASE時代こそ技能五輪 手作業磨きに技術革新宿る

ソフトバンクはどんどん試すことを決め、その後に手段を考えるから格段に速い」。移動サービスを手掛けるソフトバンクとの共同出資会社「モネ・テクノロジーズ」(東京・港)で仕事をするトヨタ社員は文化の違いに驚く。トヨタは入念に調べ、方針を決める文化だ。同社員は「トヨタの生命線は安全や耐久性の品質。この価値観は絶対だが、品質を免罪符にし、IT(情報技術)業界からみると、改善やチャレンジのスピードに欠けていた」と反省する。

三菱地所とモネ・テクノロジーズが実施する、相乗りタクシーの実証実験。アプリで予約する(25日午前、東京都千代田区)

三菱地所とモネ・テクノロジーズが実施する、相乗りタクシーの実証実験。アプリで予約する(25日午前、東京都千代田区)

新分野での共同出資会社は急速に増える。次世代電池と街づくり事業でパナソニック、自動運転開発で米ウーバーテクノロジーズ…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]