大韓航空、日本6路線で追加運休 両国関係悪化で

日韓対立
2019/8/20 17:46
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大韓航空は東南アジアや中国の路線を強化する

大韓航空は東南アジアや中国の路線を強化する

【ソウル=鈴木壮太郎】韓国航空最大手の大韓航空は20日、日本路線を大幅に縮小すると発表した。期間限定を含め新たに6路線で運休する。9月16日からの釜山と大阪を結ぶ便(週14便)、11月1日からの済州―成田便(週3便)、済州―大阪便(週4便)を含む。日韓関係の悪化による訪日需要減に対応する。かわって東南アジアや中国などの路線を拡大する。

ソウル近郊の仁川発着便が9月29日から、小松便(週3便)と鹿児島便(同)を11月16日まで、旭川便(週5便)を10月26日まで、それぞれ期間を決めて運航を休む。

仁川発着の大阪便と福岡便(共に週28便)は10月27日から11月16日までそれぞれ週21便に減らす。

大韓航空は9月3日から釜山―札幌便(週3便)を運休する計画を7月下旬に発表済み。日本製品や日本旅行商品の不買運動の拡大を受け、さらに減便した。同社の1~6月期決算は4150億ウォン(約366億円)の最終赤字で、主因は通貨ウォン安によるドル建て支払いや人件費の増加。下半期には日本向け旅客が本格的に減ると判断し日本路線の整理を決めた。

韓国では、アシアナ航空も釜山と那覇を結ぶ路線を8月23日から10月末まで運休すると明らかにした。格安航空会社(LCC)でも運休や減便が相次いでいる。

韓国では日本が半導体材料の輸出管理強化措置を発動した7月以来、日本製品の不買運動が勢いづいている。市民団体が主催する抗議集会に参加する人々は多くないが、ファーストリテイリングの「ユニクロ」やデサントなどの衣料、ビールやたばこなど日本ブランドに手を出しにくい同調圧力が強く働いている。

日本への旅行も不買運動の標的だ。韓国の旅行大手ハナツアーによると、日本への旅行の予約は7月が前年同月比36%、8月は同80%減った。2018年の韓国人の訪日客は前年比5.6%増の753万9千人で7年連続の前年比増だった。だが19年上半期は前年同期より3.8%減少した。

航空会社の運休・減便や旅行会社による予約状況をみると、下半期の韓国人訪日客は大幅に落ち込む可能性が高い。

一方、韓国社会は「官製不買運動」にくみしない冷静さを完全には失っていない。明洞などの繁華街があるソウル市中区が6日、街頭に「ボイコット・ジャパン」と書かれた旗を掲げたところ「韓国を訪れた日本人に失礼だ」と抗議が殺到した。わずか数時間で撤去、謝罪に追い込まれた。

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