2019年9月18日(水)

韓国・暁星、炭素繊維の生産能力12倍に 「脱日本」へ

日韓対立
朝鮮半島
2019/8/20 16:43
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の中堅財閥、暁星は20日、2028年までに韓国南西部の全州市にある炭素繊維工場に1兆ウォン(約880億円)を投じて生産能力を現行の12倍に増やし、世界市場でのシェアを10%に高める計画を発表した。韓国政府は日本の輸出管理強化を受け、部品・素材産業の国産化を急ぐ方針で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が同日、暁星への全面支援を約束した。

20日、暁星の炭素繊維工場を視察した文在寅大統領(中央)=韓国大統領府提供

暁星の生産ラインは全州市に持つ年産2000トン規模の1本だけ。これを28年までに10本に増やし、生産能力を合わせて年2万4000トンに高める。同社はスパンデックス(ポリウレタン弾性繊維)と、タイヤの強度を高める「タイヤコード」の2品目で高い世界シェアを持つが、炭素繊維では日本企業に及ばない。

20日、全州市で開かれた投資契約式には文氏も出席した。同氏は「政府は宇宙、ロボットなど未来先端産業分野で使われる高強度・高弾性の炭素繊維の開発を助け、国内の炭素繊維産業の生態系を育成する」と語った。

韓国政府は、8月2日に日本政府が優遇対象国から韓国を除く政令改正を閣議決定したことを受け、5日に対日依存度が高い100品目を戦略品目に指定した。これらについて輸入先の多角化や国産化で「脱日本依存」を進めると発表した。

炭素繊維は韓国の戦略品目の一つだ。燃料電池を載せた自動車の水素タンクなど韓国政府が育成に力を入れる環境車にも使われる。新分野の強化をめざす暁星の計画に韓国政府も乗った格好だ。

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