フィリピン大統領、28日に訪中 習氏と会談へ

2019/8/20 15:33
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンのパネロ大統領報道官は20日の記者会見で、ドゥテルテ大統領が28日に中国を訪問すると明らかにした。習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談する見通しで、領有権を巡って対立する南シナ海の問題を協議する意向だ。ドゥテルテ氏は南シナ海問題を棚上げし、融和的な政策を進めてきたが、中国との関係が緊張する可能性もある。

5度目の訪中を明らかにしたフィリピンのドゥテルテ大統領(7月、マニラ)=ロイター

ドゥテルテ氏が2016年に大統領に就任して以降、中国を訪れるのは5回目。直近では中国が掲げる広域経済圏構想「一帯一路」の首脳会議で4月に北京を訪れた。パネロ氏によると、ドゥテルテ氏は9月2日まで中国に滞在する。

訪中の意向を見せていたドゥテルテ氏は8日、中国の領有権の主張を全面的に退けた仲裁判決を議題とするか記者団に問われ、「私の残りの任期が2年強となり話し合う時が来た」と述べ、習氏に受け入れを求める考えを示唆した。4月の首脳会談でも仲裁判決について言及したが、深入りはしなかったとみられる。

フィリピンの排他的経済水域(EEZ)では6月にフィリピン漁船が中国の漁船に衝突され、沈没した。フィリピン軍によると、7月には中国軍艦がフィリピンの領海を無断で通過する事案が発生した。このため、軍・国防省や一部の国民の間で、領有権の主張を棚上げしている政府に対する不満が強まっている。

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