京急とニアミー、宿泊ホテルから都心への配車実験

京浜急行電鉄と相乗りサービスのNearMe(ニアミー、東京・千代田)は21日から27日まで、宿泊したホテルから羽田空港などへ相乗り車両で送り届けるサービスの実証実験をする。ニアミーの人工知能(AI)を使った配車システムを活用し、複数利用者の要望を反映して最適なルート選択ができるかなどを確かめる。
京急やニアミーは最大9人乗りの相乗りシャトルを3台用意した。京急EXホテル品川や京急EXホテル高輪、京急EXイン東銀座、京急EXイン秋葉原の4ホテルから宿泊客やチェックアウト後の利用客を無料で送り届ける。
降車場所は港区、中央区、千代田区や台東区の任意の地点と、第3ターミナルを除く羽田空港の各ターミナルに設定する。運行時間は午前7時から12時で、希望者が専用サイトから申し込むと各ホテルまで迎えに来る仕組み。
移動中の車内ではWi-Fiやバイルバッテリーなどを無償で提供し、移動時間を有効に使えるように配慮した。日本語のほか英語にも対応し、訪日観光客の利用も促す。
実証実験にはベンチャーキャピタル(VC)のサムライインキュベート(同・港)も加わる。京急は2018年11月からサムライと組み、スタートアップ企業との事業共創プログラムの第2弾を始めた。ニアミーの配車サービスは、このプログラムで採択されている。
(高橋徹)