中国・百度、黒字回復も低成長 4~6月決算

アジアBiz
2019/8/20 11:04
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【北京=多部田俊輔】中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)が19日(米国時間)発表した2019年4~6月期の純利益は前年同期比62%減の24億1200万元(約360億円)だった。1~3月期の最終赤字から黒字に転換した。売上高は前年同期比1%増の263億2600万元で、ネット企業の成長としては低調だった。

百度の李彦宏CEO(7月)

ネット検索の広告収入を柱とする「コア事業」の売上高は前年同期比2%減の195億元で、事業再編の影響を除いても3%増にとどまった。動画サービス子会社「愛奇芸」の収入が15%増えたことが全体の売上高を押し上げた。

百度の李彦宏董事長兼最高経営責任者(CEO)は「6月のアプリ利用者数は前年同月比27%増の1億8800万人に増えた」と強調。アプリから様々な機能を利用できる「小程序(ミニプログラム)」サービスの月間利用者数も2億7千万人に増えたが、高い成長は難しい状況だ。

百度が成長分野と位置づける人工知能(AI)領域では、4~6月期のAIスピーカーの出荷台数で米アマゾン・ドット・コム、米グーグルに続く世界3位となり、中国で1位だったと強調した。クラウドサービスでも中国で3位だったと成果を示した。

自動運転分野では、百度が主導する開発連合にトヨタ自動車が参加した。中国第一汽車集団と共同開発した、特定の場所などの条件下で自律的に目的地まで走行する「レベル4」の乗用車の量産が同社の工場で始まり、湖南省長沙市で試験走行を始めた。

百度は騰訊控股(テンセント)、アリババ集団と並んで「BAT」と呼ばれるネット3強だが、収益面では両社に後れを取る。「トップを取り戻す大きな機会がある」。李CEOは社員向けの声明文でこう鼓舞し、モバイル分野を強化してAIをリードすることが中核戦略だと強調した。

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