中国、新指標金利4.25%に 優良企業向け実質利下げ

2019/8/20 11:00
保存
共有
印刷
その他

北京市の人民銀本店

北京市の人民銀本店

【北京=原田逸策】中国人民銀行(中央銀行)は20日午前、銀行貸し出しの新たな指標金利を初めて公表した。優良企業向けの最優遇貸出金利(プライムレート、LPR)との位置づけで、金利は1年物で4.25%だった。政策金利である貸出基準金利(4.35%)を0.1%下回り、実質的な「利下げ」となった。高まる中国経済の下押し圧力を和らげる狙いだ。

2013年から公表するLPRを衣替えした。大手行、地銀、外資銀行など18行が報告した金利を平均して算出した。人民銀が金融調節の一環で大手銀行に短期資金を融通する金利(1年物で3.3%)に、資金調達コストなどを上乗せした。19日のLPR(4.31%)より0.06%下がった。以前はなかった5年物のLPRは4.85%だった。

いま銀行各行は国務院(政府)が市場実勢と関係なく決める基準金利をもとに実際の貸出金利を決める。「貸出金利は最低でも基準金利の0.9倍」など暗黙の業界ルールがあり、中国企業の資金調達コストが高止まりする一因になっていた。

各行は今後、融資が満期を迎えて新規融資に切り替わるたびにLPRに基づいて金利を設定する。LPRは基準金利よりも市場実勢を反映しており、いまの市場金利の低下を貸出金利に波及させやすいと人民銀はみる。

人民銀は15年10月に1年物の基準金利を4.35%に下げて以来、同金利を据え置いている。今回を実質的な利下げととらえると、利下げは3年10カ月ぶりとなる。中国では民間企業や中小企業が資金調達に苦しみ、倒産も広がっている。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]