NEC系、感謝送るアプリ 奈良の自治体で運用

NECのソフト開発子会社、NECソリューションイノベータは地方自治体向けに「ありがとう」の気持ちを送れるアプリ「サンクスアップ」の提供を始める。「日本一働きやすい職場」を目指している奈良県三宅町の役場で職員約100人を対象に導入する。自治体の職員向けに運用するのは初。同社は三宅町での結果をもとに、他の自治体への運用も検討する。

同アプリは一日の業務を振り返って「ありがとう」の気持ちを同僚に送ることができる。アプリ上で相手を指定し、感謝の度合いを設定する。職場の掃除や郵便物の受け取りなど、その場ではお礼を言う機会がなかった業務などについて、アプリを通じて感謝の気持ちを伝えられる。
三宅町はアプリの利用を通して互いの仕事に気づくきっかけになってほしいという。従業員のモチベーション向上にもつなげ、より良い職場環境を目指す。
NECソリューションイノベータは2017年6月に同アプリの運用を開始した。これまでに大学の研究室や講義、企業などで導入をし、約1000人が利用した。三宅町の役場では10月1日~12月27日までの期間で同アプリを活用する。