フィッチ、アルゼンチンを「トリプルC」に格下げ

2019/8/17 5:49
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【サンパウロ=外山尚之】格付け会社フィッチ・レーティングスは16日、アルゼンチンの長期債務格付けを「B」から重大な信用リスクがある「トリプルC」に引き下げた。11日に実施された大統領選の予備選でポピュリズム(大衆迎合主義)的な政策を掲げる左派候補が大勝したことで、財政規律が緩む懸念があると判断。「デフォルト(債務不履行)が現実の可能性として認められる」との見方を示した。

アルゼンチンではクリスティナ・フェルナンデス前大統領の復権が市場のリスクと意識されている(12日、ブエノスアイレス)=ロイター

自国通貨建て長期債務格付けも「トリプルC」に引き下げたほか、2019年の実質成長率を年2.5%減と、従来予測の1.7%減から下方修正した。

アルゼンチンでは10月27日に大統領選を控えており、右派のマクリ大統領と左派のアルベルト・フェルナンデス元首相が争っている。

予備選ではフェルナンデス氏が15ポイントの大差をつけており、フィッチは「国際通貨基金(IMF)の指導によって進められている、マクリ政権の政策が壊れるリスクが高まっている」と指摘する。

フェルナンデス氏は自身の副大統領候補として出馬しているクリスティナ・フェルナンデス前大統領の影響を強く受けており、マクリ政権下で決まったIMFからの支援を批判。当選後にIMFと再交渉する方針を表明しており、市場で通貨や株価は大幅安となっている。

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