東京商工リサーチ名古屋支社は16日、2019年の中部地方企業のメインバンク調査をまとめた。愛知県では三菱UFJ銀行が前年に引き続き首位を堅持。2位の名古屋銀行は積極的な営業でシェアを伸ばした。ただ三菱UFJ銀のシェアは徐々に低下しており「同行のシェアを巡る他の金融機関の競争が激化しそうだ」(同支社)という。
愛知県内の三菱UFJ銀のシェアは24.05%で前年から0.15ポイント下がった。2位の名古屋銀は0.13ポイント上昇の10.44%。上位20行をみると、第三銀行が順位を1つ上げて20位に入ったが、19位以上の金融機関の順位に変動はなかった。
岐阜県の首位は十六銀行(34.06%)、三重県の首位は百五銀行(43.52%)でいずれもトップを守った。三重県では桑名信用金庫と三重信用金庫が統合した桑名三重信用金庫が4位(7.0%)に入った。
中部(愛知・岐阜・三重・静岡・長野)に本社を置く19万2892社の3月末時点のメインバンクを調べた。メインバンクが複数の場合、最上位行をメインバンクとして集計した。