2019年9月18日(水)

インドネシア、20年の成長目標5.3% 世界景気減速を懸念

2019/8/16 17:55
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【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシアのジョコ大統領は16日、国会で演説し、2020年の成長率の目標を5.3%に定めたと表明した。19年度(1~12月)当初予算案から目標を据え置いた。米中貿易戦争のあおりを受けて世界景気の減速懸念が出るなか、首都移転やインフラ建設の推進で堅調な経済成長を続ける考えを示した。

16日、スマートフォンを示しながら演説するインドネシアのジョコ大統領=AP

ジョコ氏は4月の大統領選で再選を決め、10月から2期目が始まる。ジョコ氏は16日の演説で、1期目に推進したインフラ開発の継続を表明し、特にMRT(大量高速輸送システム)や高速道路網、海上交通網などの整備に力を入れる考えを示した。

国内の経済格差を縮小するために首都をジャカルタからボルネオ(カリマンタン)島に移転する計画については「近代的な、スマートでグリーンな都市をつくる」と述べ、インドネシアの進歩の象徴としたいとした。具体的な移転先は発表しなかった。

20年度の当初予算案で歳出は19年度比でほぼ横ばいの2528兆ルピア(約19兆円)とした。ジョコ氏は特に「人材の質を改善する」と述べ、教育などへの支出を5年前と比べて約3割増の505兆ルピアにすると発表した。4月の大統領選挙の公約だった貧困層向けの就学支援プログラムの拡充なども予算に盛り込んだ。

ジョコ氏は6月末、日本経済新聞とのインタビューで20年の成長率の目標について「5.6%程度になる」と話していた。米中貿易戦争の影響で主要輸出品の石炭やパーム油の価格が下落し、消費にも悪影響が出ていることから、目標を下方修正したもようだ。

財政演説に先立つ施政方針演説では、「世界の競争は増していて、貿易戦争も熱を帯びている」との認識を示したうえで「インドネシアは競争に打ち勝つ」と述べた。成長を加速するため、電気自動車(EV)などへの投資を呼び込む意向を示した。

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