マレーシアGDP4.9%増 19年4~6月期 消費堅調
【シンガポール=中野貴司】マレーシア中央銀行が16日に発表した2019年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比で4.9%増だった。GDP全体の6割弱を占める個人消費が7.8%増と好調だったためで、成長率は1~3月期の4.5%から持ち直した。

4~6月期は主力のサービス業が6.1%増だったほか、製造業も4.3%増と堅調だった。同じ輸出主導型経済の隣国シンガポールの4~6月期の成長率が0.1%増にとどまるなかで、底堅さが目立つ。
ただ、マレーシア中銀は米中貿易戦争の激化など下方修正のリスクは依然大きいとして、19年通年の成長率見通しを4.3~4.8%に据え置いた。ING銀行は中銀が景気刺激のために、年内に0.5%の追加利下げに踏み切ると予想する。
マレーシア中銀は16日、為替取引規制の緩和も発表した。国内企業が本社の財務部門でグループ全体の為替相場の変動に伴う損失を回避(ヘッジ)する取引などをできるようにする。中銀は16年12月、自国通貨安に歯止めをかけるため、企業が輸出で得た外貨の一定割合をリンギに両替することを義務づける規制に踏み切っていた。
足元で新興国の通貨安が進むなかでもリンギは比較的安定を保っており、為替規制の一部を緩和しても市場の安定は保てると判断した。