米下院議長、英とのFTAは北アイルランド和平が前提

英EU離脱
2019/8/15 19:30
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ペロシ米下院議長は14日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が1998年に成立した北アイルランド紛争の和平合意「ベルファスト合意」を阻害すれば、米議会が英国との自由貿易協定(FTA)を批准する可能性はないと警告した。トランプ政権は、ブレグジットの期日である10月31日以降、英国とFTAの締結を目指している。

ペロシ米下院議長は北アイルランドの和平を定めたベルファスト合意の維持を米英FTAの前提とする=AP

ペロシ氏は声明で「どのような形であれ、ブレグジットによってアイルランドと(英領)北アイルランドの国境問題を含むベルファスト合意を危険にさらすことは許されない」と述べた。アイルランドとの間で物理的な国境管理を復活させないための安全策(バックストップ)を削除する考えを示しているジョンソン英首相をけん制する狙いがあるとみられる。

98年のベルファスト合意後、アイルランドは国民投票で北アイルランドにおける領有権の主張を放棄した。合意により、英領・北アイルランドとEU加盟国であるアイルランド共和国の間の検問は廃止され、住民の自由な往来も可能となり経済の一体化も進んできた。

ブレグジットで国境検問が復活すれば、帰属問題をめぐる対立が再燃し、約20年にわたり続いてきた和平が水泡に帰しかねないとの懸念がある。ペロシ氏は「米国民はベルファスト合意を尊重している」と強調した。

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