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アイデア持ち寄りチーム運用 古賀氏(運用の達人)

2019/8/21 12:00
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投資信託の運用を担うファンドマネージャーは、目まぐるしく変化する相場と常に向き合い、投資信託の成績向上を目指して格闘する運用のプロだ。「達人」の相場観や実績に裏打ちされた信念は、資産形成に取り組む個人投資家にもヒントになる。

今回話を聞いたのは、三井住友DSアセットマネジメントの古賀直樹シニアファンドマネージャー。直販専用の「アクティブ元年・日本株ファンド」や、機関投資家向けファンドの運用を担当している。日本株を対象に、個別企業の調査・分析に基づくボトムアップアプローチで銘柄選定する。銘柄選びや運用のプロセスなどを聞いた。

三井住友DSアセットマネジメントの古賀直樹シニアファンドマネージャー

三井住友DSアセットマネジメントの古賀直樹シニアファンドマネージャー

――チームで手掛ける代表的な機関投資家向けファンドは、年初までの15年あまりで基準価格がおよそ10倍になったそうですね。

「2003年7月に設定したこの機関投資家向けファンドや今年2月に運用を始めた『アクティブ元年・日本株ファンド』は、同じ4人のチームで運用を担当しています。それぞれが徹底した企業取材をベースに選んできた銘柄を組み入れることで、今まで実績を生み出すことができました」

――運用体制について教えてください。

「投資する銘柄はチームメンバー4人の合議制で決めているわけではなく、一人ひとり違う視点で発掘してきた銘柄を持ち寄り、ポートフォリオを組成します。その銘柄を選んだ人が組み入れから売却まで責任を持ってウオッチするのがルールで、セクターや時価総額の大きさなどによる担当分けもしていません」

「4人が自由に銘柄を選ぶことで投資アイデアを分散することになり、結果としてリスク(値動きの振れ幅)の分散にもなっています。銘柄選定において、1人の価値観だけでずっと勝ち続けるのは難しく、よりよい運用成績を上げるためにも、多様な意見や価値観を受け入れることは大切です。そういう意味でもこのチームはお互いを尊重しながら、運用実績につなげられていると思います」

――組み入れ銘柄のセクターが偏ったり、競合関係にある銘柄が重なったりすることはないですか?

「そういうこともありますが、同じような銘柄でも選んだ人によって着眼点が異なります。だからリスクが極端に偏ることはありません。特定のセクターの割合が高まっていても、投資するポイントが異なっていれば、大きな問題ではないと考えます」

――1日の業務の流れを教えてください。

「ほぼ毎日、朝から夕方まで企業への取材でスケジュールが埋まります。平均すると1日に3~4件、多い時期で5~7件くらいです。チーム全体では年間のべ2000社超の企業を取材しています。取材は経営者やIR(投資家向け広報)担当者との面談以外に、工場や施設を訪問することもあります。取材が終わったら、全体のポートフォリオを見て、次の日に発注する銘柄を決めて退社します」

――「会社四季報」が付箋だらけですね。

「会社四季報が発刊されたら1ページずつ見て、気になる銘柄を探します。どの部分がポイントかは説明が難しいですが、開示された決算情報の場合もあるし、記者が書いたコメントのときもあります。いずれにしても市場評価が高まりそうか、将来の企業価値が高まりそうかといった視点から見ます。気になる企業があったら必ず取材を申し込み、原則、取材をしてから組み入れの判断をします」

――取材ではどんなことを確認しますか。

「会社が目指す方向を経営者が言葉に表せているかどうか。これがかなり重要です。今の日本は右肩上がりの成長が期待できる状況ではありません。企業が成長していくには、ビジネスモデルが何より大切です。どんな成長戦略を見据えているか、会社の真ん中にある『軸』は何か。経営者の口から発せられる言葉が具体的かどうかを重視しています」

「もう一つは経営者と従業員たちが同じ方向に向かって働いているかどうかです。いくら経営者が明確なビジョンを持っていても、現場で働く人たちに伝わっていなければビジネスはうまくいかないからです。工場や施設を訪問したときなど、経営者以外の人と話す機会に確認します。たくさんの企業に取材するので、横のつながりから情報が入ってくることもあります」

――運用で大切にしている思いを教えてください。

「投資家に大切なお金を預けていただいているので、期待に真摯に応えたいと常に思っています。さぼらず、手を緩めず、パフォーマンスが良い時も悪い時も気分に左右されることなく、日々やるべきことをやる。この思いを抱いて毎日運用しています」

――ファンドマネージャーに必要な資質は。

「一番重要なのは好奇心です。どんな企業かを追求することが主な仕事だからです。一方で、受け流す力も必要です。投資成果は自分たちで自在にコントロールできないので、株価が上がっても下がっても不動心。その心構えが大切です」

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

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