2019年8月18日(日)

米英で国債金利が「長短逆転」 景気懸念強まる

ヨーロッパ
北米
2019/8/14 20:57
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【ロンドン=篠崎健太】14日の欧州債券市場で、償還までの期間が長い10年物の利回りが2年物を下回る「長短逆転(逆イールド)」が、米国債と英国債で起きた。10年と2年での利回り逆転はともに、米金融危機時の2007~08年以来となる。不況入りの前兆ともされる現象が米英で同時に起きたことで、金融市場では先行き不安が一段と強まっている。

米10年物国債の利回りは一時1.57%台と、前日の1.70%程度から大幅に低下(債券価格は上昇)し、2年物の利回りを下回る場面があった。リフィニティブのデータによると、逆転は07年6月以来12年2カ月ぶりとなる。英国債は10年物利回りが一時0.4%台前半に下げ、08年8月以来初めて2年物を下回った。

同日発表されたドイツの19年4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、3四半期ぶりにマイナス成長になった。英経済も欧州連合(EU)離脱を巡る混乱などから4~6月期にマイナス成長に転じた。米中貿易戦争や新興国の減速などで、世界経済の先行き不安は増している。

債券市場では景気の先行きに慎重な見方が強まると、安全資産とされる国債が買われる。金融緩和の期待も広がり、満期までの期間が長い債券の利回りに低下圧力がかかる。長短金利差の逆転は景気後退への市場の警戒サインと見なされる。

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