慰安婦問題「国際社会に広める」韓国大統領

2019/8/14 17:09
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【ソウル=恩地洋介】旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡り、韓国政府が被害者の記憶を伝える記念日と定めた14日、政府主催の式典がソウルで開かれた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は出席を見送った一方で「平和と女性の人権に対するメッセージとして(慰安婦問題を)国際社会と共有し広めていく」との談話を発表した。自身のフェイスブックに投稿した。

元慰安婦の女性(左)と新設された少女像(14日、ソウル)

文政権は2017年11月に法律で8月14日を「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」に制定した。慰安婦問題の最終的解決をうたった15年の日韓合意は「国際社会で互いに非難、批判することを控える」と確認したが、文政権下で合意の空文化が進んでいる。

今年で2回目となる式典に出席した陳善美(チン・ソンミ)女性家族相は「慰安婦問題を女性の人権問題として確立させ、歴史の教訓として記憶されるよう後世に教育していく」と述べた。

ソウル中心部の南山には14日、慰安婦を象徴する少女像が新たに設置された。ソウルの日本大使館前に置かれた少女像前では市民団体の抗議集会が開かれ、参加者が「日本政府は謝罪せよ」などと声を上げた。

文大統領は15日午前、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で演説する。元徴用工や輸出管理を巡る問題など日韓の対立にどのような見解を示すかが焦点だ。

日本政府は14日、文氏による慰安婦問題を巡る見解に関し、相手への批判を控えるとした慰安婦問題の日韓合意を着実に実施するよう外交ルートを通じて要請した。

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