ビール系飲料販売、7月9%減 梅雨寒で需要低迷

サービス・食品
2019/8/14 12:56
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ビール大手4社の7月のビール系飲料の販売量が14日まとまった。プライベートブランド(PB)を含む市場全体は前年同月比で9%減ったもようだ。主力のビールで各社の苦戦が目立った。下旬まで「梅雨寒」が長引いたほか、昨年の猛暑の反動もあり、2019年の単月の販売量では最大の落ち込みとなった。

「梅雨寒」の影響が大きかった(埼玉県内のスーパーのビール売り場)

「梅雨寒」の影響が大きかった(埼玉県内のスーパーのビール売り場)

アサヒビールのビール系は11%減。夏場に需要が増える「スーパードライ」の販売が伸びず苦戦した。ビールは13%減だった。第三のビールは「クリアアサヒ」の限定品が寄与するなどして4%減にとどめた。

キリンビールはビール系が9%減となった。これまで消費者の節約志向をとらえ、好調だった第三のビールが17カ月ぶりにマイナスとなり、4%減だった。「本麒麟」は前年比4割増だったが、主力の「のどごし」が2割減と落ち込んだ。

サントリービールのビール系は4%減。ビールは9%減だったが、第三のビールが前年並みを維持し、全体の落ち幅は小さかった。2月に発売した「金麦〈ゴールド・ラガー〉」の販売が引き続き好調だった。

サッポロビールはビール系が8%減。ビールは5%減で、落ち幅は4社で最も小さかった。主力の「黒ラベル」がけん引した。ただ発泡酒が2割減、第三のビールが15%減と苦戦した。8月下旬には第三の「麦とホップ」をリニューアルし、販促をてこ入れする。

苦戦を強いられた7月から一転、梅雨が明けた8月は全国で猛暑日(35度以上)が相次ぎ、ビール系の需要も盛り返しつつあるようだ。9月にはラグビーワールドカップ(W杯)の開幕や、消費増税前の駆け込み需要も期待されている。10月以降は増税で販売減が見込まれるだけに、8~9月は各社の販促競争が激しくなりそうだ。

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