中国ネット通販大手の京東、4~6月期 黒字転換

2019/8/13 22:29
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【大連=渡辺伸】中国ネット通販大手の京東集団(JDドットコム)が13日発表した2019年4~6月期の純利益(米国会計基準)は6億1881万元(約90億円)の黒字となった。前年同期は22億元の赤字。地方都市で家電などを販売する実店舗を増やしたほか、物流費の抑制も利益を押し上げた。

京東集団は実店舗の運営強化も急ぐ(北京市で運営する食品スーパー)

売上高は1502億元で、前年同期に比べ22.9%伸びた。純利益、売上高ともに4~6月期としては過去最高だった。劉強東・最高経営責任者(CEO)は13日夜の電話会見で「物流費の削減などが利益改善につながった」と強調した。一方で「人工知能(AI)などへの投資は今後も続ける。(ライバルのアリババ集団との争いのカギとなる)中国の地方都市の開拓も引き続き重要だ」と述べた。

京東は宅配用の無人トラックなど最新技術の開発投資の負担が重く、18年12月期は24億元の最終赤字だった。そのため最近は投資拡大と収益確保のバランスを取る戦略に方針を一部転換した。19年からは、ネット通販の商品を運ぶスタッフについて固定給をなくし成果に応じた給与制度に切り替えるなど、コスト改善に努めたという。

京東のネット通販のユーザー数は19年6月までの1年間で約3億2千万人と、前年同期から2.3%増加した。ただ、最大手のアリババとの差は縮まっていない。大手調査会社の易観によると、中国ネット通販市場のシェアは19年4~6月期で、京東が25.6%。一方、アリババの主力通販サイト「天猫(Tモール)」は62.4%だ。

国家統計局によると、中国ネット通販市場は19年1~5月期は前年同期比で約18%増えた。ただ大都市でサービスが飽和状態となっており、3~4割増の勢いがあった15年までに比べると明らかに勢いは鈍っている。各社は今後いかに地方都市で販売を伸ばせるかが一つの勝負で、激しいシェア争いが続いている。

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