2019年9月23日(月)

台湾クアンタ、純利益12%増 4~6月期 サーバー好調

貿易摩擦
アジアBiz
2019/8/13 19:30
保存
共有
印刷
その他

【台北=伊原健作】電子機器受託製造サービス(EMS)大手、台湾の広達電脳(クアンタ)が13日に発表した2019年4~6月期は、純利益が前年同期比12%増の39億台湾ドル(約130億円)だった。米IT(情報技術)大手向けのサーバー生産が伸びた。ただ米中貿易戦争の激化で先行きには不透明感もある。

台湾・クアンタの林百里董事長(5月、台湾北部・桃園市の本社)

「米国景気が好調で、サーバーやノートパソコン(PC)の需要が伸びた」。林百里董事長は13日、北部・桃園市内で開いた決算説明会でこう述べた。トランプ米政権の大型減税の効果で米企業は業績が伸び、人工知能(AI)や次世代高速通信規格「5G」の活用をにらんだサーバー投資が活発だった。米アップルのPC「マックブック」の受託生産も伸びたとみられる。

売上高は18%増の2457億台湾ドル、営業利益は55%増の37億台湾ドルだった。主力生産地である中国では人件費高騰でコスト増に見舞われているが、工場稼働率の上昇で生産効率が高まり、全体の採算性は改善した。

一方で林氏は「東南アジアでの生産の評価は既に実施した。顧客が決断すれば生産準備に入る」とし、中国からの生産シフトを急ぐと述べた。

米政府は約3000億ドル(約32兆円)分の中国製品に10%の追加関税を課す対中関税「第4弾」を9月に発動する見通し。同社はノートPCの総出荷量の3分の1を米市場向けが占める。中国からの輸出コストが膨らめば顧客から費用の負担を迫られる可能性がある。

同業大手の仁宝電脳工業(コンパル)の翁宗斌・総経理(社長)も13日、中国からベトナムへの生産シフトを進めているとしたうえで「(生産体制の再編に伴う)支出は徐々に増えていく」と述べた。同日発表した19年4~6月期の純利益は17億台湾ドルと前年同期比で14%減った。ノートPCやサーバーの生産需要が伸びて営業利益は1%増を確保したが、投資先からの配当収入などが減少した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。