12月12日 | 145.664 | +0.060 |
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米調査機関デカルト・データマインが発表した7月の中国発米国向け海上コンテナ輸送量は91万6910個(20フィートコンテナ換算)と前年同月比で2.2%減った。前年割れは6カ月連続。一方、ベトナム発は10万650個と同37.3%増えた。米中貿易摩擦を背景に輸出拠点が東南アジアに移っているとみられる。
米国は5月、家具などを対象とする「第3弾」の対中制裁関税を引き上げた。6月の中国発コンテナ輸送量は前年同月比10.9%減った。7月のマイナス幅は縮小したが、前年割れが続いた。
トランプ米大統領が対中制裁関税「第4弾」を9月から発動すると表明し、足元は駆け込み輸送も出ているとみられる。アジア系海運大手の担当者は「今週に中国を出る船のスペースが不足気味」と話す。一方で「年末商戦向け輸送が盛り上がる時期にしては貨物量が落ち着いている」(海運会社)との声もある。
7月のアジア発米国向けの全輸送量は152万9701個と3.2%増えた。タイ発が26.4%増、シンガポール発が22.2%増だった。中国の人件費上昇で生産拠点を東南アジアに移す動きが以前からあり、貿易摩擦が拍車をかけているようだ。