2019年9月18日(水)

タイ親軍政権にほころび 小政党が連立離脱

2019/8/13 14:15
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【バンコク=村松洋兵】タイで7月に発足した親軍の連立政権に早くもほころびが生じている。連立に参加する19政党のうち1つの小政党が13日、離脱すると発表した。連立与党は1議席減らすことになるが、下院(定数500)の勢力は254と半数をわずかに上回る規模だっただけに影響は小さくない。政策や人事を巡って不満を持つ他の政党が追随する可能性もあり、プラユット首相は引き留めに動いている。

タイの親軍連立政権は早くも足並みが乱れている(7月16日、宣誓式に臨んだプラユット首相(中)ら)=ロイター

下院で1議席を持つタイ文明党が連立から離脱すると表明した。連立政権内で政策を反映できないことを理由としている。同党のモンコンキット代表は「連立政権内には自由がなく、発言する機会が限られる」とコメントした。

同党は今後、中立的な立場を取り、政策に応じて法案の採決に投票する。タクシン元首相派を中心とする野党連合側に回ることは否定した。下院の勢力図は親軍の連立与党が253議席となり、半数を3議席上回るだけとなる。連立与党から数人の造反が出れば法案を可決できなくなる。

現地メディアによると、モンコンキット代表は他の一部の小政党も同調すると述べており、離脱が広がる可能性がある。

2014年の軍事クーデター以来、5年ぶりに再開した国会では新年度予算案の審議が近く始まる。予算案が否決されれば、プラユット政権は窮地に立たされる。

プラユット首相の支持母体である親軍政党「国民国家の力党」は、他の政党の引き留めに躍起だ。新政権発足時は連立に参加する19政党のうち13の小政党には閣僚ポストが配分されなかった。小政党は不満を持っているとされ、大臣補佐官や国会の委員といったポストを各政党に割り当てる方向だ。

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