2019年8月19日(月)

ロシア爆発事故、新型原子力ミサイルの実験中に発生

ヨーロッパ
2019/8/13 1:11 (2019/8/13 7:46更新)
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アルハンゲリスク州ニョノクサ近くにある軍事施設の検問所=ロイター

アルハンゲリスク州ニョノクサ近くにある軍事施設の検問所=ロイター

【モスクワ=石川陽平】ロシア北西部の海軍実験施設で8日に起きた爆発により国営原子力企業ロスアトムの従業員5人が死亡した事故で、同社のリハチョフ社長は12日、事故が「新型兵器」の実験中に起きたと明らかにした。新型の原子力推進式ミサイルの実験中に発生し、近隣地域の放射線量が一時的に急速に高まった深刻な事故だったとの見方が出ている。

ロスアトムは10日、北西部アルハンゲリスク州ニョノクサ近くの海上実験場で「放射線同位元素を動力源」としたミサイルの実験終了後に燃料に引火し、従業員が海に放り出されたと説明していた。リハチョフ社長は12日、死亡した従業員の葬儀に際してその功績をたたえ、「新型兵器の作業は必ずやり遂げる」と述べた。

トランプ米大統領は12日、ロシア北西部の海軍施設で起きた爆発について、ロシア軍が開発中の原子力巡航ミサイル「ブレウェストニク」の発射実験の失敗が原因だとの米政府の分析をツイッターで明らかにした。「爆発は施設周辺の大気に不安を抱かせる以上の影響をもたらしている。良くないことだ!」と強調した。

爆発事故に関して、地元の行政当局は8日、インターネットサイトで放射線量が一時的に上昇したと伝えたが、この記述はまもなく削除された。国防省や地域の保健監督局の発表でも放射線の上昇には触れていなかったが、地域住民は放射線による健康被害を抑えるためにヨウ素を含む薬品を買いに走り、薬局で品薄になったという。

インタファクス通信によると、政府の観測システムでは、12日の近隣地域の放射線量は通常のレベルにある。

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