2019年8月20日(火)

TAMA協会、中小企業の無形資産活用支援
@多摩

東京
2019/8/13 15:00
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東京都多摩地域などの企業振興を推進する首都圏産業活性化協会(TAMA協会、東京都八王子市)は、中小企業による知的財産権や独自のノウハウ、ブランド力といった無形資産の活用を支援する。自治体や中小企業診断士を通じて活用を促すほか、指導員を企業に派遣する。中小企業が無形資産を新規事業や新製品・サービスの開発に生かしやすくする。

TAMA協会は自治体担当者などを招き、経営デザインシートの使い方を知ってもらうセミナーを開いた

内閣府がつくった「経営デザインシート」を使う。企業の無形資産と新製品・サービス、ビジネスモデルの関係について、チャート式で現状分析と将来構想を1枚紙にまとめ「見える化」する内容だ。

例えば理美容業界用ハサミ製造企業の場合、現状分析では無形資産として刃物の研磨技術、旧知の職人の刃物の鍛造技術などがあり、同技術を生かした切れ味の鋭いベテラン理髪師向け理美容用ハサミが収益の柱になったことを挙げる。将来構想では、研磨技術と鍛造技術を応用し、ネイリスト向けの爪切り製造に進出する新たなビジネスモデルを掲げる。

シートをつくると、無形資産と、同資産が製品・サービスとして価値を生み出す仕組みを企業内で共有しやすくなる。新規事業に取り組みやすくなるなどの効果があるという。

TAMA協会は7月に埼玉県や東京都青梅、町田両市など11自治体の産業振興部署の担当者や協会の指導員(コーディネーター)約30人を対象にセミナーを開き、シートの使い方などについて説明した。東京都中小企業診断士協会三多摩支部とも連携している。

セミナーに参加した担当者や指導員、同支部の診断士を通じて各自治体の地元中小企業に経営デザインシートの利用を促していく。

8月29日には相模原市で、9月13日には東京都羽村市で中小企業向けのセミナーを開く。両セミナーには経営者・幹部それぞれ40人を招く。同シートの使い方について説明し、実際にシートを作成してもらう。

同セミナーに参加し、すでにシートを使いこなし始めている企業を中心に、12社には協会の指導員を派遣する。無形資産を新規事業や新製品・サービスの開発につなげられるよう指導する。(多摩支局長 一丸忠靖)

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