2019年9月18日(水)

トランプ氏発言、北朝鮮の挑発助長 首脳会談に期待

2019/8/10 14:13 (2019/8/10 22:27更新)
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【ワシントン=永沢毅、ソウル=恩地洋介】北朝鮮は再び飛翔(ひしょう)体を発射し、米韓合同軍事演習の中止へ圧力を強めた。4回目の米朝首脳会談に期待して短距離ミサイル発射などを容認するトランプ米大統領の言動が、北朝鮮の挑発行為を助長している懸念がある。

6月、板門店で握手するトランプ米大統領(右)と北朝鮮の金正恩委員長=ロイター

6月、板門店で握手するトランプ米大統領(右)と北朝鮮の金正恩委員長=ロイター

発射の約6時間前、トランプ氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長から8日に手紙を受け取り、同氏が米韓演習に不満を示したと明かした。「私も好きではない。演習にカネを使いたくない」と同調した。

トランプ氏は10日、ツイッターへの投稿でも金正恩氏の手紙の内容を説明し「米韓合同軍事演習が終われば、すぐに会って交渉を始めたいと言っている」「演習が終われば短距離ミサイルの試射もやめる、と少し謝っていた」と明かした。「それほど遠くない未来に金正恩氏と会うのを私も楽しみにしている」と首脳会談開催に改めて意欲を示した。

今回の演習は20日ごろまでを予定している。米国防総省は抑止力維持に演習は欠かせないとみているが、トランプ氏にとっては米軍の負担軽減が優先事項だ。米政府関係者は「トランプ氏の発言が北朝鮮の行動を助長させている」と危惧する。

北朝鮮のいかなる弾道ミサイルの発射も国連安全保障理事会決議に違反するが、トランプ氏は短距離なら容認する姿勢を示してきた。国内の有権者には米本土や米領グアムへの直接の脅威ではないと主張できるためだ。

北朝鮮外務省報道官は6日の談話で「再三の警告に耳を傾けないなら高い代価を払わせる」と演習をけん制しており、挑発行為を続ける公算が大きい。韓国軍は「北朝鮮軍は夏季訓練中で追加発射の可能性が高い」とみる。

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