ハッカーの国際大会 DEFCON開幕、電子投票3分で攻略

2019/8/10 9:41
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【ラスベガス=大島有美子】情報セキュリティの専門家やハッカーが世界中から集結する「DEFCON(デフコン)」が米ネバダ州ラスベガスで開幕した。選挙介入対策をテーマにしたコーナーでは、ハッカーたちが実際に使われる電子投票箱のシステムを次々と破ってみせた。2020年の米大統領選を控え、米議会の議員や州の選挙担当者も参加するなど政治的な関心も高まっている。

投票箱を乗っ取り、「グーグル」の検索画面を表示させた(9日、米ネバダ州ラスベガス)

選挙コーナーに集められた電子投票箱は数十台。ある男性(29)はわずか3分ほどの操作で、本来は電子投票に使う画面に「グーグル」の検索画面を表示させてみせた。「簡単すぎる」。会場のあちこちからあきれたような声が上がった。

今年は初めて、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が開発したハッキングに強い技術を取り入れた電子投票箱のデモ機を展示。システムの弱点の改善に無償で協力したいハッカーと、州の担当者をつなぐ場所も設けられる。米ミシガン州の州議会議員は「選挙のための人やお金などリソースが足りていない」と話した。

米議会がまとめた2016年の大統領選挙に関する報告書によると、ロシアにより選挙の集計システムなどにサイバー攻撃が仕掛けられた。イベントで講演した米民主党のロン・ワイデン議員は「対策を打たなければ、20年はより強い攻撃を受けるだろう」との危機感を示した。

会期は11日まで。主催者によるとイベント全体で2万5千人が参加する見通しだ。

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