アリババ社長やGS幹部、1MDBでマレーシアが起訴

2019/8/10 0:27
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マレーシアのトミー・トーマス司法長官はゴールドマン・サックスの現役・元幹部への起訴に踏み切った=ロイター

マレーシアのトミー・トーマス司法長官はゴールドマン・サックスの現役・元幹部への起訴に踏み切った=ロイター

【シンガポール=中野貴司】マレーシアのトミー・トーマス司法長官は9日、米投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)グループの現役幹部と元幹部の計17人を起訴したと発表した。元GS幹部で今はアリババ集団総裁のマイケル・エバンス氏も含まれる。2012年から13年にかけてマレーシアの政府系ファンド「1MDB」が不正に発行した債券をゴールドマンが引き受けた際、管理・監督する立場にあった幹部の刑事責任を追及する。

起訴されたのはGSインターナショナルのリチャード・ノード最高経営責任者(CEO)や、GSアジア、GSシンガポールの現・元幹部ら17人。有罪が確定すれば、17人には禁錮刑や罰金が科される。

マレーシア検察当局は18年12月、法人のGSインターナショナルやGS元幹部のティム・ライスナー被告、ロジャー・ウン被告らを証券関連法違反で起訴した。ライスナー被告らは1MDBの債券発行の実務に携わる立場で、投資家を欺く虚偽の書類を提出したことが起訴の対象となった。今回は当時の上級幹部17人の監督責任を問う内容で、証券関連法の別の規定を根拠に起訴に持ち込んだ。

GSは1MDBの計65億ドル(約6900億円)の債券発行で、約6億ドルに上る手数料を得た。マレーシア政府はGSに対し、刑事責任だけでなく不正に得た利益の返還を求めている。マハティール首相によると、GSは過去に10億リンギ(約250億円)の支払いを提案したが、マレーシア政府はより多くの返還を求めている。

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