2019年8月23日(金)

注目論文シェア、日本9位 「お家芸」の化学・物理低迷

科学&新技術
2019/8/9 21:43
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文部科学省科学技術・学術政策研究所は9日、国内外の研究動向を分析した報告書を公表した。世界から注目され質が高いとみなせる論文の国別シェア(占有率)で日本は9位だった。直近の3年間は同じ順位だが、シェアは低下傾向にある。日本の「お家芸」だった化学や材料科学、物理で論文数が減っている。

引用回数上位10%に入る注目論文の国別シェア

各分野で多くの研究者に引用される回数が上位10%に入る注目論文の国別シェアを調べた。日本のシェアは15~17年の平均で9位だった。過去の調査では05~07年に5位だった。

分野別にみると、ノーベル賞受賞者を輩出して日本の得意分野とされてきた化学や材料科学、物理でシェアは6~9位にとどまった。

日本の論文全体に占める注目論文の割合は8.4%。緩やかな上昇をみせるが、10%を超える英国や米国、中国などを下回る。16年度からの第5期科学技術基本計画で掲げた「全体の論文数を増やし、注目論文の割合を10%」とする目標達成は極めて困難な状況だ。

世界では国際共同研究が盛んだ。科学研究で世界をリードする米国は中国との共著論文を増やし、16年には海外との共著論文のうち24%を占めた。ただ、米中対立が深刻化して以降、影響が出ている可能性がある。日本も海外との共著研究論文を増やしてはいるが、世界の中で存在感は薄い。

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