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命令形の含意にひたる ロバート キャンベル

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「しろ」「しな」「こい」「やめな」。日本語の命令形は匕首(あいくち)のごとく短く鋭いものを多く含んでいる。一句をあげよう。

〈五月雨の空吹き落せ大井川〉

元禄7年(1694年)5月、松尾芭蕉は江戸から最後の旅に出る。大井川が増水して、島田の宿で3日間足止めを食らったときのこと(『有磯海』)。

大井川よ、いっそのこと雲も空もみんな吹き落としちまえ。 濁流渦巻く川も雨を降らす空も旅人の鬱屈も、一本の流れ...

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