首相「核兵器ない世界、令和も」 長崎平和祈念式典で
安倍晋三首相は9日午前、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典であいさつし「核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、国際社会の取り組みを主導していく」と語った。「非核三原則を堅持し、被爆の悲惨な実相への理解を促進する」とも述べた。
「戦争被爆国として『核兵器のない世界』の実現に努力をたゆまず続ける。令和の時代でも変わらない日本の使命だ」と強調した。被爆者支援について、援護施策を総合的に推進し、原爆症の認定はできる限り迅速な審査をするとした。
20年に発効50年を迎える核拡散防止条約(NPT)を巡っては「意義ある成果を生み出すために、各国に積極的に働きかけていく」と指摘した。日本が参加を見送っている核兵器禁止条約に関しては6日の広島原爆の日と同様に言及しなかった。