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長崎、74回目原爆の日 市長「核禁止条約批准を」

原爆投下時刻に合わせ黙とうする参列者(9日午前、長崎市の平和公園)

長崎は9日、74回目の原爆の日を迎えた。爆心地近くの長崎市の平和公園では平和祈念式典が開かれ、田上富久市長は平和宣言で、核兵器を巡る世界情勢を「危険な状況」と指摘。日本政府に対して「唯一の戦争被爆国の責任として一刻も早く核兵器禁止条約に署名、批准してほしい」と求めた。

令和最初の式典に出席したのは被爆者や遺族、66カ国の代表ら。参列者は原爆投下時刻の午前11時2分に黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。この1年間で新たに3402人の原爆死没者の名簿が奉安され、長崎原爆の死没者は計18万2601人になった。

平和宣言で田上市長は初めて被爆者の詩を紹介した。「ケロイドだけを残してやっと戦争が終わった」「だけど…… 父も母も もういない 兄も妹ももどってはこない」「このことだけは忘れてはならない このことだけはくり返してはならない」。17歳で被爆し家族を失った女性がつづったもので、強い思いがこもった詩を通じ、改めて核廃絶を訴えた。

安倍晋三首相はあいさつで「核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取り組みを主導していく」と述べた。核兵器禁止条約については言及しなかった。

追悼ミサで祈りをささげる人たち(9日、長崎市の浦上天主堂)=澤井慎也撮影
平和祈念像に向かい手を合わせる女性(9日午前、長崎市の平和公園)

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