イタリア副首相、早期の解散総選挙を要求

2019/8/9 6:54
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【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリアのサルビーニ副首相は8日、連立与党間の対立が激化していることについて「修復する方法はない」と述べた。「早急に有権者に選択肢を与えるべきだ」と強調し、早期の解散総選挙を求めた。同日の欧州債券市場では政権崩壊を懸念した売りが殺到し、イタリアの10年物国債利回りは急上昇(価格は下落)した。

サルビーニ氏は連立相手の「五つ星運動」と頻繁に対立している=ロイター

サルビーニ氏はコンテ首相に前倒しの選挙を要求した。コンテ首相は同日、議会の解散権を持つマッタレッラ大統領と会談し、政治状況について協議した。ただ、2020年の予算編成作業など重要な政治日程を控え、大統領は議会の解散に消極的との見方も多く、ただちに解散総選挙になるかは不透明だ。

連立政権の極右「同盟」の党首でもあるサルビーニ氏と、左派「五つ星運動」のディマイオ党首は18年6月の政権発足後から度々対立してきた。トリノと仏リヨンを結ぶ高速鉄道のトンネルの建設計画や、地方自治体への権限移譲など多くの政策で意見が折り合わず、政権運営は行き詰まっている。

8日の欧州市場では、イタリアの長期金利の指標である10年物国債の利回りが急上昇(価格は下落)した。政局の流動化を嫌気し、前日の1.3%台後半から1.5%台後半となった。

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