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インド首相「テロを排除」、カシミール自治剥奪で演説

【ニューデリー=馬場燃】インドのモディ首相は8日、国民向けにテレビ演説し、北部のジャム・カシミール州から自治権を剥奪したことについて「我々は歴史的な決断をした。テロリズムと分断主義を排除できる」と強調した。同州に特別な自治権を与えてきたが、国が実効支配を強めることで経済発展も見込めると繰り返した。

同地域で領有権を争うパキスタンは猛反発している。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、パキスタン政府は8日、インドへの直通列車の運行を停止した。インドの主要産業の一つである同国製映画の上映も禁止したもようだ。

7日にはインドの駐パキスタン大使に国外退去を求め、両国間の貿易も停止した。カーン首相は軍に警戒指示を出し、国連安全保障理事会での対応を求める方針だ。インド外務省は8日、パキスタン政府の対抗策について「遺憾な対応だ」との声明を出した。

インド政府は6日に同州の自治権を認める憲法規定を削除する改正案を提出し、連邦直轄領とする改正案が成立した。モディ氏は8日、約40分の演説で「すべてのインド人が平等な権利を得られる。新しい時代が始まる」と述べた。過去にテロなどで「4万2千人が亡くなった」と語り、今後は地域の治安などが改善すると正当性を主張した。

インドは約8割がヒンズー教徒だが、ジャム・カシミール州はイスラム教徒が多い。モディ氏が率いる与党インド人民党(BJP)はヒンズー至上主義を掲げており、2014年の第1次政権発足当初から自治権の剥奪を模索してきた。5月末の総選挙で圧勝すると政治基盤が強まり、今回の強硬策に踏み切ったとの見方がある。

カシミールのインド支配地では地元の政治家や報道関係者ら少なくとも300人が拘束されているとの情報もある。

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