サービス収支が初の黒字化 1~6月、旅行黒字最大に

2019/8/8 19:30
保存
共有
印刷
その他

財務省が8日発表した2019年1~6月の国際収支(速報)で、海外との観光や物流などの取引額を示すサービス収支が2316億円の黒字(前年同期は3339億円の赤字)となった。統計を遡れる1996年以降、半期として初めて黒字転換した。訪日外国人の増加や、海外向けの研究開発費の支出減少などが寄与した。

サービス収支は、海外との総合的な取引額を表す経常収支の1項目だ。外国企業への運賃の支払いや委託費などマイナスの要因も多く、2000年代前半までは半期だけで3兆円程度の赤字になることが多かった。

サービス収支のうち、訪日外国人による消費額から日本人の海外旅行での消費額を差し引いた旅行収支の変化が近年は目立っている。19年1~6月は前年同期比3%増の1兆3199億円の黒字と、黒字幅が過去最大になった。訪日外国人の数は同5%増の1663万人と、出国した日本人(同9%増の954万人)を大幅に上回った。

今回は海外への研究開発費やコンサルティング費用の支払いが減り、「その他業務」の赤字幅が1兆113億円(前年同期は1兆5792億円の赤字)に縮んだこともサービス収支を押し上げた。ただ、今後については日韓関係の悪化により「訪日韓国人の減少によって下押し圧力がかかる可能性がある」(第一生命経済研究所の小池理人副主任エコノミスト)との見方も出ている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]