タイ石化インドラマ、米社事業を買収 2200億円で

2019/8/8 16:16
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【バンコク=村松洋兵】タイの石油化学大手、インドラマ・ベンチャーズは8日、米化学品大手ハンツマンの一部事業を約21億ドル(約2200億円)で買収すると発表した。タイ企業のM&A(合併・買収)としては過去10年で最大規模という。界面活性剤などを製造する米国の工場などを取得する。化学品の取扱品目を増やし、海外展開を拡大する。

インドラマはペットボトル向けの樹脂などを主力とする(タイ中部ロッブリー県の工場)

ハンツマンが持つ界面活性剤や、化学品の最終製品になる前の「中間体」を製造する部門を買収する。両製品は潤滑剤や洗剤の原料となる。インドラマはペットボトルなどに使う樹脂や化学繊維を主力としており、取り扱う商品群を広げる。

買収対象には米国のほかインドとオーストラリアの工場が含まれる。インドラマは欧米やアフリカにも工場を持っており、今回の買収を通じて海外展開を加速させる。年内に買収手続きを終える予定だ。

インドラマは1994年にインド出身のアローク・ロヒア最高経営責任者(CEO)が設立した企業で、約1万9000人の従業員を抱える。2018年の連結売上高は107億ドル、足元の時価総額は2153億バーツ(約7500億円)。

ロヒアCEOは「この買収は世界的な化学品メーカーになるための重大な推進役となる」とコメントした。

同社は海外事業を拡大するためM&Aを積極化しており、今年に入ってイタリア合成繊維メーカーや、ドイツ企業の持つポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂事業の買収を相次いで発表した。

ハンツマンは米テキサス州に拠点を置く化学品大手で、ポリウレタンの生産を主力とする。自動車部品や建設資材などに製品を供給している。今回の事業売却で利益率の高い川下分野に事業を集中する狙いがある。

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